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 「唐津街道 むなかた」は宗像市を通る約5kmの「旧唐津街道」のルートです。

 このルートには2つの昔ながらのなつかしいまちなみが残っています。一つは、辻井戸や造り酒屋を始めとする大きな商家など、江戸時代からの建物 が多く残る、筑前21宿のひとつ「赤間宿」。一つは、まちに溢れる緑と昔ながらの民家が美しく調和するいやしの風景が広がる「原町」。

 また、双方で美術が盛んで、個人美術館やギャラリーが街道沿いで営まれています。
 現在、こうしたまちなみを活かしたまちづくりを進めていくべく、灯ろうの設置、道路の美装化などが行われ、原町では「まちづくり協定」に基づいた建物の 修景が行われています。また、2つのまちでにぎわい再生イベント「九州大道芸まつり」「赤間宿まつり」を開催しています。

 今後、こうした取り組みを一層推進していくとともに、来訪者にゆっくりとまちを散策してもらう仕組みづくりや、まちの情報発信に力を入れていきたいと考えています。

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唐津街道むなかた > 活動内容の説明  
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ロゴマーク 

「ちょっとよりみち唐津街道むなかた」のロゴ・マークは、宗像市原町在住の書道家・中村真里子さんの作品です。むなかたの「む」の文字をモチーフにデザインされたもので、魅力がいっぱいの唐津街道のルートを巡ってほしいという願いがこめられています。

唐津街道の説明

唐津街道は、若松宿から響灘、玄界灘に沿って筑前博多を経由して肥前唐津に至る道で、古代より大陸から日本へ文化を運んだメイン・ロードとして、歴史とロマンに満ち満ちた由緒ある街道です。
戦国時代には秀吉が朝鮮出兵の際に、その前線基地として唐津街道の終着地近くの呼子に名護屋城を築きました。そこに徳川家康以下全国から諸大名武将を集結させ2度にわたって朝鮮へ侵攻しています。その時も多くの武将達が、この唐津街道を行きかったといわれています。
また、江戸時代に参勤交代のための道として現在のような唐津街道が整備されており、当初は陸路で若松までのぼり、若松から大阪まで船で参勤していましたが、その後、若松からの船による参勤が禁止されたため、赤間から長崎街道の木屋瀬、黒崎の陸路に変わっていったそうです。

活動ルート・活動体制

筑前二十一宿の内の一つとして栄えた赤間宿と、次の宿場との間の休憩所的な位置づけであった原町とを結ぶルート、約5キロメートルの区間を対象としており、活動組織は、赤間宿の活動団体である赤間地区コミュニティ運営協議会地域づくり部会と原町の唐津街道南郷協議会の2団体と関係行政機関で構成しています。

主な地域資源

築200年以上の建物が残っている赤間宿と、まちにあふれる緑と昔ながらの民家が美しく調和している原町のまちなみをはじめ、ルートには農産物直売所かのこの里や、中村研一・琢二生家美術館などが立地しており、このような唐津街道を舞台にして開催している九州大道芸まつりや赤間宿まつりなどのイベントも重要な地域資源となっています。

街道のテーマ・取り組み

◆テーマ「来訪者にゆっくりと散策していただきながら、その魅力に親しめるまちづくり」
(まちなみの保全)原町において建築物の外観をまちなみに調和させるため、修景事業を実施
(情報発信)当ホームページの開設、かわら版、ゼンリンの協力によるフリーペーパー風雅の発行、JAFなびのホームページに掲載
(散策のしくみづくり)観光ボランティアを育成するために勉強会を逐次開催、赤間宿において案内板、散策ルートマップを作成
(活動の連携と展開)今後ほかの風景街道などと連携を深めていきたいと考えています。

原町の活動紹介

原町は、大正から昭和初期にかけての建物が残っているまちですが、近年、その北側に隣接している国道3号への商業施設の立地が相次ぎ、原町の歴史的なまちなみが崩壊しつつあったため、まちなみの保全と地域活性化を主な目的に、住民組織である唐津街道南郷協議会が平成8年に発足し、まちづくりがスタートしました。
具体的な活動は、「ちょっと寄り道したくなる花咲く歴史街道」をまちづくりのテーマに、建物、街道、案内板などのまちなみ空間の保全、整備や、街道を舞台に九州大道芸まつりなどのイベントを開催しています。
図は、まちなみ空間を保全、整備する区域及び計画を示した図でして、この計画に基づいて南郷協議会と市の協働で、まちなみ環境整備事業を活用して保全活動を進めています。

原町 まちなみ空間の保全_1

まちなみ空間を保全していくために、建物の高さ、色などの意匠、塀の形式などのルール(例えば屋根は瓦葺、壁は漆喰や板張りなど)を定めており、このまちづくり協定については区域内の地権者の約95%の賛同を得ています。

原町 まちなみ空間の保全_2

実際に建物の外観を協定に基づいて改装(修景)した事例
左側は古民家の蔵のケースで、外壁部の漆喰を塗りなおし、その下のトタン張りを杉板の下見板張りに修景している。
右側は店舗のケースで、屋根部をセメント瓦からガルバリウム鋼板張りに、壁面上部を新壁漆喰風に、下部を杉板張りに、さらに看板を木製に変えてまちなみに調和させている。
なお、自販機、室外機についてもこの後に木目調のシートを張るなどしてまちなみとの調和を図っている。

原町 イベントの開催

毎年9月23日に九州大道芸まつりを開催しており、歩行者天国の街道を舞台に大道芸人のパフォーマンスや、まちなみを見に来られるお客さんで毎年にぎわっています。

赤間宿の活動紹介

赤間小学校区の自主的なまちづくり活動を行う住民組織「赤間地区コミュニティ運営協議会」の部会の一つである地域づくり部会が担っています。商工会、農業団体、区長会で構成しており、その代表16人を中心に活動を行っています。
主な活動としては、観光ボランティアを育成するために、赤間宿の歴史勉強会、講演会を開催したり、各施設を紹介するガイドブックを作成したりしています。
毎年2月には勝屋酒造の酒蔵開放にあわせて赤間宿まつりを当部会が主体となって開催しています。

赤間宿の地域資源

赤間宿の家屋は、かぶと造りの屋根が多いことと、延焼防止のため壁は柱から軒まで土壁に漆喰が塗られている町家が多く見られ、今でも2階の戸袋や看板などにこて絵が残っています。また、石油会社出光興産の創設者出光佐三の出身地でもあり、その生家や宿場町のなごりとして辻井戸が2箇所現存しています。

赤間宿のイベント

赤間宿まつりを毎年2月に勝屋酒造の酒蔵開放にあわせて行っており、歩行者天国になった街道が大勢の人でにぎわいます。また、毎年11月に行っている夢灯ろうまつりでは、保育園や小学校、中学校、大学や各団体が参加して、灯ろう約6千本を須賀神社や熊越池公園周辺に設置し、その夜は色とりどりのきれいな灯りで赤間宿が埋め尽くされます。赤間えびす座は赤間区の伝統行事で、商売繁盛を祈願する「三日えびす」として、毎年12月にえびす様を祀る須賀神社の拝殿で早朝から行っています。